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葉や茎(くき)が大きくなるだけではお米はたくさんとれません。根も大きく育てることによって、本当にじょうぶなイネになることができます。

根を元気に大きく育てるためには、間引き(まびき)してから6週間ぐらいたった時点で「中ぼし」をします。

中ぼしは田んぼの水を抜いて土をかわかし、土の中のガスを抜いてかわりに空気中の酸素を入れることです。なぜ、中ぼしをするかというと、土の中の酸素(さんそ)が足りなくなると、根が腐って(くさって)しまうからなんですね。
実際の田んぼでは、天候によっても違(ちが)いますが、だいたい5日程度(ていど)、中ぼしをします。

バケツやプランターなどでは、あまりかわきすぎるとイネがかれてしまいますから、間引きしてから6週目前後の天気の良い日に、土の上にある水を軽くこぼして、3日間水やりをストップします。土の表面がわずかにひび割れるくらいです。

これで、根はさらに大きく広がっているはずですから、4日目は水の深さが土から2〜3センチくらいになるまでたっぷり水をあげてください。もし、途中(とちゅう)で雨が降って水が入ってもやり直さず、4日目には水をあげてください



 
根が育つために土の中に酸素を取り入れるのが中ぼしをする理由ですが、実はもう一つ理由があります。
水がなくなるとイネの根は地下の水を求めてもっと深くのびていこうとします。中ぼしは、こういったイネの性質も利用しています。