もともとお米は、稲という植物の種です。種を守るために、稲は稲穂についているお米に、「もみがら」というかたい皮をかぶせています。その「もみがら」をむいたものを「玄米」といいます。もみがらをのぞいてしまっても、種として玄米は生きています。ですから水と温度を加えると、 玄米からは芽が出てきます。この玄米から少しだけ(0.5〜1mm)芽を出させた(発芽させた)お米のことを発芽米・発芽玄米といいます。
玄米を発芽させることで、発芽に必要ないろいろな栄養素がお米の中に増えていきます。特に注目されているのは「ギャバ」といわれるアミノ酸の一種で、ギャバは脳の血流を良くしたり、リラックス効果などの心の健康に関係するともいわれています。玄米を発芽させることで、このギャバの量はもとの玄米の2〜3倍に増えるのです。そのほかにも腸の働きを整える食物繊維や、体調を整えるマグネシウムなどのミネラル、老化防止効果があるといわれるビタミンEなども含んでいます。
おいしく発芽米・発芽玄米を炊くポイント
- (計量) なるべく炊飯器での保温は避けたほうがよいので、1回で食べきる量を炊きます。
- (洗米) ゴシゴシ何回も洗うと、芽がとれてしまったり、ギャバが流れ出てしまうので、かるくさっと水を流す程度にします。
- (水加減) 好みにもよりますが、精白米よりもやや多めにします。
- (浸漬) 30分ぐらいは水につけておきます。
- (炊いたご飯の保存) 残ったごはんは温かいうちに、茶わん一杯分ずつ、うすく平らにしてラップできちんと包み、冷凍庫で保存します。必要なときに、電子レンジで解凍・加熱することで、炊き立てと変わらないおいしいごはんが食べられます。
- 発芽米・発芽玄米は精白米に混ぜて炊いても、おいしく食べられます。混ぜて炊くときは、精白米と発芽米・発芽玄米は別々に洗ってください。また、水加減は、いつもよりもやや多めにします。あとは、いつもどおり普通に炊けばOKです。
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