わたしたちが毎日食べているお米。水田でお米ができるまでを見てみましょう。


 1.苗づくり



(芽が出た種もみ)
 苗を育てる専用の箱に土を入れ、種もみをまき、芽が出て、小さな苗になるまでビニールハウスの中などで育てる。
 
 2.田植え

 苗の長さが12〜13cm、葉が3枚〜4枚程度になったら、田植え機に苗をセットして、田に植える。  
 3.分けつ
 田に植えられた苗は、根を張りだし、根に近い茎の節から新しい茎が増えていく。これを分けつという。  
 4.茎(くき)がのびる
 分けつが終わる頃、茎もどんどん伸びていき、茎の芽の部分では穂が作られ始める。そして、その穂の中では、数多くの花のもとが作られていく。  
 5.穂が出る
 茎の中から、さやを割ってうす緑色の穂が出てくる。穂の長さは20cmほどで、一つの穂にはおよそ100〜200個の花がついている。この花がもみ(米)になる。  
 6.開花
 穂が出るとすぐその日に穂の上の方から次々に花が咲く。おしべの花粉がめしべにつき、午前中の2時間ほどで外の皮が閉じる。やがて、めしべの根元の部分(子ぼう)がふくらんでくる。  
 7.穂が実る
 そのふくらみが、でんぷんなどで外皮いっぱいにまで満ちてくると、その重みで穂先がたれてくる。
 こうして穂が実ってくると、外皮は黄金色になっている。
 
 8.収穫-稲かり・脱穀
 葉や茎も黄色になり、田んぼ一面 が黄金色になるといよいよ収穫。コンバインで稲をかり取り、稲からもみを取る。 (脱穀)  


 

*地域によって、苗づくりから収穫にいたる時期が多少異なります。
 また、四国や九州では、特別に早植えの地域があります。



  収穫したもみはカントリーエレベーターに運びこまれます。カントリーエレベーターは、もみを乾燥させたあと、貯蔵する施設です。

●もみ
 収穫された米を「もみ」といい、かたいもみがらをかぶっています。


●玄(げん)米
 もみがらを取り除いたものです。生きているので、新しい芽を出すことができます。通 常はこの玄米の状態で保管されています。




写真提供 (株)家の光協会/(社)農山漁村文化協会



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