肥満、やせは様々な疾病のリスクに・・・ 疾病予防は日本型食生活から!

 平成26年11月27日、東京の日本医師会館において、「食育健康サミット2014 性・年齢別疾病の発症予防・重症化予防と日本型食生活の役割(主催:公益社団法人日本医師会 公益社団法人米穀安定供給確保支援機構 後援:農林水産省他)」を開催いたしました。
 厚生労働省の「国民健康・栄養調査(平成24年)」によると、BMI25以上の肥満者の割合は、男性の約3割、女性の約2割です。一方、BMI18.5未満の低体重(やせ)の割合は、女性で約1割強、特に20歳代(21.8%)、30歳代(17.1%)でやせ傾向が顕著です。さらに高齢者(65歳以上)では、約6人に1人が低栄養傾向(BMI≦20)です。日本人の栄養状態を、BMIを基準に性・年齢別にみてみると多様化していることがわかります。
 折しも、厚生労働省では、健康寿命の延伸に向けた「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書を26年3月に公表しました。今回の改定は、従来の国民の健康の保持・増進、生活習慣病の一次予防(発症予防)に加え、主要な生活習慣病の重症化予防も視野に入れて策定されており、エネルギー摂取量の過不足の評価指標にBMIを採用しています。
 そこで、今回は、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」において、成人のエネルギーの指標として示された「目標とするBMIの範囲」を踏まえ、日本人の性・年齢別BMIの現状から、疾病の発症予防・重症化予防のための望ましいエネルギーと栄養素について改めて見直し、日本型食生活の役割についてご講演いただきました。
 以下には、先生方の講演をまとめた小冊子のPDFを掲載しております。


「肥満」と「やせ」は、ごはんを主食とした食事で予防を!

神奈川県立保健福祉大学 学長 中村 丁次 先生

若い女性は、健康を考え、普段からの低栄養改善のために、ごはん食を!

早稲田大学総合研究機構研究院 教授 福岡 秀興 先生

中高年のBMI管理は、ごはんを主食とした和食と無理のないプランで!

あいち健康の森健康科学総合センター センター長 津下 一代 先生

要介護、高齢による衰弱(フレイル)予防のためにも、低栄養対策を!

名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 教授  葛谷 雅文 先生

[ トピックス] 低炭水化物食は利点もあるが、リスク増大を生む危険性がある

 

  小冊子(PDF版)
  「肥満、やせは様々な疾病のリスクに… 疾病予防は日本型食生活から!