資料1:歯科関連の学術論文

1988.09

日本歯周病学会会誌(0385-0110)30巻3号 Page947-954

歯周疾患患者の問診表の統計的観察(第2報) 栄養学的調査

山本和子ら

鶴見大学 歯 第2歯保存

原著論文

昭和58年から3年間の歯周疾患、男132例、女199例に、日常の食生活に関しての問診表を配布しカルシウム、ビタミン、リン、炭水化物、糖質、たんぱく質、アルコール、タバコ、などの摂取状況について簡単な栄養調査を行った。1)年齢は18〜74歳で平均は42.6歳、男女とも30〜40歳代が多かった。2)疾患の程度はP2、P3が多かった。3)カルシウムでは疾患の程度が軽い患者に有意差が認められた。4)糖ではP1、P2の患者に有意差が認められた。5)喫煙者と非喫煙者との間に有意差が認められた。6)間食、炭水化物、動物性タンパク質、植物性タンパク質、ビタミンA、ビタミンC、飲酒に関しては有意差は認められなかった。

1988.09

小児歯科学雑誌(0583-1199)26巻3号 Page564-576

幼児における栄養と齲蝕の現状

太田信子ら

駒沢女子短期大学

原著論文

食生活指導をより深く進める場合最終的には個別指導となる。そこで個別指導を行いやすい個人歯科医院において、食生活指導を行い来院した幼児患者の食生活の実情を検討し、幼児患者96人の食生活の実情を調査し、齲蝕罹患者数は90人で齲蝕保有率は93.8%であった。次に1人1日平均食品群摂取量については11食品群のうち緑黄色野菜、乳および乳製品、卵類、芋類、淡色野菜、油脂など8群に摂取量不足がみられた。砂糖類の摂取量は重症程増加しており、栄養素の充足率はカルシウム、ビタミン類は過剰、エネルギー、鉄、蛋白質は不足していた。

1990.03

小児歯科学雑誌(0583-1199)28巻1号 Page11-25

自閉症ならびに自閉的傾向児の食生活の実態分析 健常児との比較から

森主宜延ら

鹿児島大学 歯 小児歯科

原著論文

自閉症ならびに自閉的傾向児の食生活と健常児の食生活との比較により、自閉症ならびに自閉的傾向児の食生活習慣(主に偏食)、栄養学的そして歯科保健学的問題に関する指導の必要性を検討する目的で、62名の該当児および312名の健常児を対象に食生活に関するアンケート調査を行い、う蝕罹患状況との関係等を解析したところ、自閉症児の食生活は、集団を対象とした場合、栄養学的に偏りがやや見られるものの、食生活指導の絶対的必要性は認められず、歯科保健学的には好ましい食生活状況を示していた。

1990.12

愛知学院大学歯学会誌(0044-6912)28巻4号 Page1259-1266

有歯顎者と全部床義歯装着者の摂取食品について

服部正巳ら

愛知学院大学 歯 第2歯補綴

原著論文

20歳代から80歳代までの有歯顎者1,181名と全部床義歯装着者285名の朝・昼・夜の合計4,398食について、摂取した食品名を面接して聴取した。1)食事の時期、季節を通じて日本人成人が摂食する食品名を野菜類、穀類、魚介類、豆類、肉類、卵類、海草類、芋類、果実類、その他の10群に分類して摂取頻度を求めた。2)有歯顎者群と全部床義歯装着者群の食品類別比率を比較すると、両群の摂取食品には大きな差がみられなかった。3)各年代群に共通して摂取頻度の高い食品は米飯、ワカメ、豆腐、パン、ネギ、卵焼き、トマトであった。4)米飯の摂取頻度は、若年者層である20〜30歳代は他の年代より摂取する頻度が有意に低かった。5)蛋白源である肉類を摂取する頻度は若年者層で高く、魚介類を摂取する頻度は高齢者層が高かった。

1991.12

新潟歯学会雑誌(0385-0153)21巻2号 Page167-179

新潟大学歯学部小児歯科外来における1歳児の齲蝕に関する最近5年間の傾向 特に飲料摂取を中心に

大島邦子ら

新潟大学 歯 小児歯科

原著論文

5年間に、受診した1歳児207人に対し、初診時の問診表と診療記録、さらに1部アンケート調査も加えて分析した。1)患児との年齢差が4歳以内の兄姉がいる場合は、5歳以上離れている兄姉がいる場合より齲蝕罹患率が高かった。2)哺乳方法では、前歯部に齲蝕のある群で母乳栄養児が多かった。また、母乳では、夜間哺乳を行う場合、ほぼ毎日の形で継続しやすい。3)就寝時に摂取する飲料は、母乳、人工乳が圧倒的に多いが、2型(上顎前歯部のみ齲蝕群)、3型(上顎前歯部および臼歯部齲群)ではイオン飲料、ジュースが他の飲料より有意に高かった。また、2型、3型ではその中止時期も遅く、処置歯数は、20ヵ月以上継続した場合に有意に高かった。4)イオン飲料を飲み始めた時期は、生後10〜12ヵ月、発熱、下痢の際などに医師に勧められたのがきっかけという人が多かった。

1993.08

日本補綴歯科学会雑誌(0389-5386)37巻4号 Page843-857

総義歯使用者の食事・栄養指導に関する研究(第1報)高齢者用展開食について

小林喜平ら

日本大学松戸歯学部 第1歯補綴

原著論文

総義歯調整にあたり咀嚼、嚥下能力に対応した食事指導を行う上で有効な食事メニューを作成するため、同一食品を使用し普通食、刻み食、五分粥食と展開した献立群を作成し、その栄養素分析を試みた。1)各栄養素所要量は各献立とも充足しており、エネルギーは普通食99%、刻み食94%、五分粥食93%となり所要量に近い値を示した。2)ビタミン類はそれぞれの調理損失をみこし食品構成しているため過剰になる傾向となった。3)蛋白質を十分に採るよう1,700kcalで70gを設定したので、エネルギー比としての蛋白質は一般成人の理想値より多くなる傾向であった。4)蛋白質を多くするため、普通食、刻み食では魚肉、豆・豆製品が、五分粥食では乳・乳製品、卵、豆・豆製品が多くなる傾向であった。以上の結果より、高齢者、ことに総義歯装着者の食事、栄養指導における具体的な献立例の提供に際し、適切な食品を選択する上での有効な示唆が得られたと考える。

1994.11

老年歯科医学(0914-3866)9巻2号 Page120-131

老年者の食生活に関する調査(第1報)食物の嗜好にについて

森江才恵ら

都東村山老人ホーム

原著論文

1)調査人員総数は307名で男性127名、女性180名、平均年齢は78.7歳。2)総義歯で食事を摂っているものが平均で46%、局部義歯では31%、残存歯で咀嚼可能な人19%、残存歯が無くほとんど無歯顎の状態のまま食事を摂っている人が4%であった。3)一般食の御飯を摂っている人が252名で、圧倒的に多く、粥食が29名であった。4)食物嗜好の面では、老年者は調理操作の少ない素材を生かした料理を好む。そして和食を好み、洋食は好まない傾向にある。昔ながらの味、醤油や味噌を主体とした味付けを好む。全般的に言えることは、男性は女性に比べ食事についての関心が薄い。

1995.03

老年歯科医学(0914-3866)9巻3号 Page165-174

面接調査に基づく老年者の咀嚼能力指数スケールの開発と評価

眞木吉信ら

東京歯科大学 衛生

原著論文

施設居住老年者の咀嚼に対する一般的な満足度と26種類の日常食品に対する摂取受容の関連を質問紙による面接調査成績から分析し、満足度と関連性の高い食品の中から咀嚼の難易度および栄養学的な面を考慮して、10種類の指標食品(魚肉、ごはん、ちくわ、かまぼこ、こんにゃく、鳥肉、りんご、はくさい、せんべい、ピーナッツ)を選択した。次に、咀嚼能力を数量化するために、この10種類の食品のそれぞれに摂取応答スコアとして「噛めない」0点、「あまり噛めない」2.5点、「どちらとも言えない」5点、「何とか噛める」7.5点、「噛める」10点をあたえた咀嚼能力指数スケールを考案した。このスケールの適否を判定するために、軽費老人ホームの居住者の中から口腔内状態の明らかに異なる被験者3名を任意に選び追試したところ、被験者個々の口腔内状況に適合した成績を示した。

1995.04

口腔衛生学会雑誌(0023-2831)45巻2号 Page196-214

成人女性の口腔内状況と食生活との関連性

一宮頼子

日本歯科大学 歯 衛生

原著論文

住民健康診断の受診者である20〜91歳迄の女282名である。 1)本調査対象では、年齢が上昇するのに伴って歯周疾患の重症化、喪失歯数の増加が認められた。 2)20〜39歳群では朝食の欠食傾向や油脂類、肉類、加工食品の多用がみられた。70歳以上の高齢者になるとエネルギーがごはんに偏りがちであった。 3)50歳以上では山本式咀嚼能率判定法が口腔内状況の悪化に伴う咀嚼食品の変化を示していた。50、 60歳代で、適正体重を保っていない群は、歯周疾患状況が悪く、喪失歯数も多かった。 4)因子分析により年齢と口腔内状況、油脂類、緑黄色野菜類、肉類の摂取頻度が関連していた。口腔内状況を表す指数として、未処置歯数、喪失歯数、処置歯数、歯周疾患指数の4変数が選択された。

 

1995.10

歯学(0029-8484)83巻3号 Page565-572

歯科来院高齢患者の栄養摂取・食生活と口腔状況の関係 国民栄養調査との比較

山田晴子ら

日本歯科大学 高齢者歯科

原著論文

1)歯科来院高齢患者の栄養摂取量は、カルシウム、鉄に不足傾向が認められた。 2)エネルギー、タンパク質、ビタミン類の栄養所要量は充足していた。 3)エネルギー構成比は来院高齢患者と国民栄養調査結果と殆ど差は認められず、口腔内状況にかかわらず高齢者の脂質の摂取過多が懸念された。 4)臼歯部に咬合支持のない高齢患者についても糖質の摂取量には変化なく、咀嚼障害が糖質に偏った食生活を強いることはなかった。 5)臼歯部に咬合支持がなく、口腔内に問題がある人の鉄の摂取量は有意に少なかったことから口腔状況を改善して鉄の摂取量を増やすことが必要と考えた。 6)口渇感を訴える高齢患者には全般的な栄養素の摂取不足が認められ、早急な治療が望まれた。

1996.07

口腔衛生学会雑誌(0023-2831)46巻3号 Page241-247

80歳で20歯以上保持する者の栄養食事調査

森田一三ら

愛知学院大学 歯 口腔衛

原著論文

8020者はエネルギー充足率が有意に低かった。また、糖質摂取量が低い傾向がみられた。食品の摂取品目は8020者の方が多かった。

1996.05

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)5巻1号 Page37-42

粒状試料(米飯)咀嚼について 米飯の物性が咀嚼行動に与える影響

塩沢光一ら

鶴見大学 歯 生理

原著論文

日本人にとり最も身近な粒状食品である“米飯”を咀嚼試料に用い、その物性(量、加水量等)により、咀嚼行動がどの様に変化するかを咬筋及び顎舌骨筋から筋電図を導出して調べた。被検者には、顎口腔系に異常がなく、健全な歯列を有し、かつ通常の食生活が行える10名の成人(男子6名、女子4名 平均23.8歳)を選んだ。

その結果、咀嚼試料の量が増大すると、咀嚼回数、咀嚼時間及び嚥下誘発の回数は、共に有意に増加した。水を少量添加した試料の咀嚼では、咀嚼回数、咀嚼時間は、共に減少した。米飯のテクスチャーの解析より、少量加水することが米飯の凝集性と付着性を有意に減少させ、ひいては咀嚼回数と咀嚼時間の減少を引き起こす主な要因と思われた。

1997.09

小児歯科学雑誌(0583-1199)35巻4号 Page625-630

学童の嗜好を踏まえた食生活指導(第3報) 食習慣に関する調査

内藤真理子ら

九州歯科大学 小児歯科

原著論文

3〜6年生迄の児童、男児1、336名、女児1、248名を対象に調査を実施した。「朝ごはんを食べない」と回答した児童は5%前後で「やわらかいものを食べる」或いは「かたいものをあまり食べない」は50%前後、全般に女児に高く認められ、「食べる速さがはやい」は20%前後で、男児の率が有意に高く認められた。「食べるときにあまりかまない」は10%前後であり、男児に対して有意に高く認められた。「インスタント食品をよく食べる」は15%前後であり、全般に男児に高く認められる傾向にあった。学年の上昇に伴い、主食の中でごはんを「一番好き」と回答した率が上昇する傾向にあった。男女児間の回答の違いは、全般に6年生でその差が減少する傾向にあった。

1998.03

DENTISTRY IN JAPAN(0070-3737)34巻 Page101-104

小児の唾液流出率に及ぼす食物の影響(英語)

Watanabe Shigeru、 etc

明海大学 歯 小児歯科

原著論文

男女各20名の子供に6種の食物を一つは普通の形、他はすりつぶした形で与え、一つは普通に咀嚼させ、他は舌と口蓋とで押しつけるのみを行わせた後、吐き出させて唾液分泌量を計測した。食物1g当たりの平均咀嚼時間はクッキーが最多、ポテトが最小であり、初めに食物に含まれる水分量と逆の相関にあった。男女の別による唾液流出率の差はなく、平均流出率はクッキーが最高でごはんが最低であった。

1998.07

老年歯科医学(0914-3866)13巻1号 Page23-28

高齢入院患者における舌背上のカンジダについて 摂取食形態、唾液分泌量との関係

菊谷武ら

日本歯科大学 高齢者歯科

原著論文

1)常食を摂取しているものでカンジダ多数群は24.5%、粥食を摂取しているものでカンジダ多数群は65.4%に認められた。 2)常食を摂取しているものの咀嚼刺激唾液分泌量は1.8ml/min、軟食摂取のものは1.1ml/minであり、常食を摂取しているものの方が有意差に多かった。 3)椅子で食事をしているもの、ベッドで食事をしているもののうちカンジダ多数群はそれぞれ8.7%、52.4%であった。食事の際に介助が必要なもの、必要のないもののうちカンジダ多数群はそれぞれ39.0%、65.2%であった。この結果から食形態、唾液分泌量及びADLと舌背上のカンジダ菌の数には関連があることが示された。

1998.02

日本補綴歯科学会雑誌(0389-5386)42巻1号 Page147-156

咀嚼機能評価のための米飯咀嚼に関する研究

今井敦子

大阪歯科大学 大学院

原著論文

咀嚼進行に伴う米飯の物性の変化に伴い、SO相及びBF相で各運動及び協調様相の違いが存在する。咀嚼進行に伴う物性の変化に対応して効率よく咀嚼が行われるよう、顎口腔系の種々の反射を利用し、舌運動、下顎運動及び咀嚼筋筋活動やそれらの協調様相のパターン及びリズムを素早く変化させ、自動調節を行って、嚥下に至る様相が示唆された。更に健常者における米飯咀嚼は、少なくともSO相及びBF相での各機能が十分遂行されており、これらの機能の存在が咀嚼機能評価での1つのエンドポイントとなりうる可能性が示唆された。

1989.03

小児歯科学雑誌(0583-1199)27巻1号 Page303

当地域の子ども達の朝ごはんをとりまく状況について 小学生のアンケートから

松本晋一

子どもの生活文化を語る会

会議録

1996.05

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)5巻1号 Page37-42

粒状試料(米飯)咀嚼について 米飯の物性が咀嚼行動に与える影響

塩沢光一ら

鶴見大学 歯 生理

原著論文

1996.05

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)5巻1号 Page55-56

粒状試料(米飯)を用いたヒトの咀嚼行動の解析

塩澤光一ら

鶴見大学 歯 生理

会議録

1996.11

日本補綴歯科学会雑誌(0389-5386)40巻96回特別号 Page229

米飯の被験食品としての適性に関する基礎的研究

今井敦子ら

大阪歯科大学 第2歯補綴

1997.04

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)6巻2号 Page28-29

米飯のテクスチャー評価

西成勝好

大阪市立大学 生活科学

会議録

1997.12

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)7巻2号 Page93

米飯を咀嚼した時の心拍数とエネルギー消費量上昇に及ぼす体熱産生の応答

永田由美子

昭和女子大学 生活科学

会議録

1997.12

日本咀嚼学会雑誌(0917-8090)7巻2号 Page97

米飯のかみごたえの計測

西成勝好ら

大阪市立大学 大学院

会議録

1999.12

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌(1343-8441)3巻2号 Page117

摂食嚥下能力に応じた「米飯」の検討

太田弘子ら

川崎医科大学附属病院 栄養

会議録

1997.07

歯科衛生士(0911-9574)21巻7号 Page44-48

健康教育はアイディア次第 『口から食べる』ことへの支援 食パン、フランスパン、のり、ごはんを使ってわが子の育っていない機能に気づく

白田チヨら

中野区南部保健相談所

総説