テーマ:「肥満予防にはごはん食 ~ごはん抜きダイエットは太りやすい体を作る~」
京都大学大学院人間・環境学研究科教授 森谷敏夫先生
体の脂肪1kgは、約7,000kcalのエネルギーを持っています。10kgの脂肪を減らすなら10kg×7,000kcalで70,000kcalのエネルギーを1ヶ月で消費しないといけません。私たちは一日に消費するエネルギー量を摂取量に合わせて、例えば1,800kcalとすると、70,000kcalを消費するには、70,000kcal÷1800kcal=40 つまり約40日もかかるのです。しかも、飲まず食わずですから、普段の生活はできません。短期間で急激なダイエットは不可能なのです。
ダイエットは体の脂肪を減らすこと
世の中には、いろいろなダイエット法があふれていますが、ダイエットに特効薬はありません。よく、「私は、1ヶ月で10kgやせました」という体験談がありますが、それは、体の中の水分が減って単に体重が減ったというだけです。これをやせたとはいいません。肥満は、体に脂肪が増えすぎた状態ですから、やせるというのは、脂肪を減らすことに他なりません。体の脂肪1kgは、約7,000kcalのエネルギーを持っています。10kgの脂肪を減らすなら10kg×7,000kcalで70,000kcalのエネルギーを1ヶ月で消費しないといけません。私たちは一日に消費するエネルギー量を摂取量に合わせて、例えば1,800kcalとすると、70,000kcalを消費するには、70,000kcal÷1800kcal=40 つまり約40日もかかるのです。しかも、飲まず食わずですから、普段の生活はできません。短期間で急激なダイエットは不可能なのです。