テーマ:「ごはん食で肥満を予防」
健康障害のある肥満とは
肥満度を示すBMI〔Body Mass Index=体重(Kg) ÷身長(m) ÷身長(m)〕が25以上になりますと肥満と判定されますが、肥満にも単に体重が多いだけではなくて、健康障害を伴う肥満と、それらを伴わない肥満があります。健康障害が伴うか、あるいは内臓脂肪型肥満である場合には、肥満症と診断するわけです。
お腹の中に脂肪がたまる内臓脂肪型肥満は、肥満の程度が軽くても健康上問題が起こりやすい肥満症です。ウエストの周りを計って男性で85cm以上、女性で90cm以上あれば内臓脂肪型肥満の一つの目安となります。これを超えている人については、CTで確認します。
内臓脂肪型肥満の危険性
内臓に脂肪がたまっていることに加えて、①血糖がやや高い、②中性脂肪がやや高い、あるいは、善玉コレステロールといわれるHDLコレステロールが低い、③血圧がやや高い、この3つの項目のうち2つ以上があれば、メタボリックシンドロームと診断します。
メタボリックシンドロームのある人は、ない人に比べて、自覚症状はなくても、動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞、脳梗塞など重篤な疾患を起こしやすいことが知られています。
メタボリックシンドロームは、太っていることよりも、内臓脂肪がたまることが、病気を悪化させますから、内臓脂肪がたまらないように生活習慣、特に、食べ過ぎ、運動不足に注意する必要があります。そして、肥満している人は、現在の体重の3~5%を3ヶ月から6ヶ月の間に減らすことが一つの目安となります。