テーマ:「日本人に肥満が増加!? 」
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授 門脇孝先生
肥満と遺伝子の関係
最近肥満で悩む人が増えています。肥満の原因の一つとして人間の遺伝子が大きく関係しています。肥満と深くかかわっている遺伝子は倹約遺伝子といいます。
倹約遺伝子・・・ 食べたものをできるだけ脂肪として蓄積する遺伝子 |
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人類の歴史の大部分は飢餓の状態が続く歴史でした。飢餓の時代には一度食べ物を食べると、何日も何週間も食べられない日が続きました。そうした状況が続いたため、身体はできるだけ、食べたものを脂肪として蓄積しておくようにし、そうすることが生存に有利だったのです。倹約遺伝子は飢餓の時代はとてもよい体質だったのです。
ところが、現在のような飽食、運動不足の時代では、かえって肥満を助長してしまいます。肥満の原因になっているのが倹約遺伝子なのです。